make me TANGO - Ⅱ
出演:中川裕貴、バンド
中川裕貴 Yuki Nakagawa(Cello, Effects, レコード係)
菊池有里子 Yuriko Kikuchi(Piano)
横山祥子 Syoko Yokoyama(Violin)
大澤慧 Akira Osawa(Synthesizer)
菊池有里子 Yuriko Kikuchi(Piano)
横山祥子 Syoko Yokoyama(Violin)
大澤慧 Akira Osawa(Synthesizer)
出村弘美 Hiromi Demura
OPEN 19:00 / START 20:00
no charge ! カンパ制|要・1order
no charge ! カンパ制|要・1order
<はじめに>
「make me TANGO(仮)」。経緯は割愛するが、私は2016年に、タンゴ、特にアルゼンチンのそれに大きな興味を持った。その興味には、それがほとんどの曲の主題が「愛」や「死」についてであること、その曲名(例えば、藪医者、ブエノスアイレスで私は死のう、場末、ぜんぶもっていけ など)、またOsvaldo Puglieseなどにみられる遅延し時間的にモタれる左手の低音(ピアノ)とそれでも情熱(全員)、そしてほとんどすべての曲で同じような終わりの形式をとることなどが関係していると思う。片や私たちには様々な欠落があるのではないか。人員(タンゴの楽団というのは少なくても六重奏の形をとっているようにも思える)、情熱(取り戻したい)、踊り手(本来タンゴに踊りは必須である。踊るための音楽なのだから)、場末(とは何処か)、そして歌。
そのような欠落や脱落を目や耳にしながら、しかしそれでも、先人の冷たい手を握り、それらを此処に持ってくる。そのようなことがやりたく、このイベント、或いはこのような音楽の形式への取り組みを始めようと思う。この日、演奏者は演奏を限りなく長く続けているが、それは時に観客向けのライブであったり、奏者内での練習や曲づくりであったりする。観客のみなさんにはレコードから聴こえる本物のタンゴ(ライブ以外の時間にはレコードは絶えずまわり続ける)とステージの上で演奏されるタンゴのようなものの間に腰掛け、食事をしたり、話をしたりして頂いて構わない。演奏者もときに食事をしたりする。この状態がこの日の夜、この場所ではずっと続く。
「イベント」の構成としてはいくつも欠点があるように思われるが、そもそもタンゴとは場末の酒場などで演奏されていたもののようである(また最初は男女の踊りというのではなく、船乗りの男性同士が踊っていたという言説もある)。此処にはそれぞれの持ち場があるのではないだろうか。このような夜からまた音楽を創る。
<Timetable>
17時会場入り/セッティング
18:00-18:30 soundcheck
18:30-19:00 既存曲の練習(併行してレコードプレイヤー稼働)
19時会場オープン
19:00-19:50 ライブの稽古/まだ出来ていない曲の練習(仮タイトル=醍醐午前2時)
20:00-20:40 ライブ
楽曲1:Julio DE CARO “Mala junta”(邦題:悪い仲間)tango(1927?)※カバー
楽曲2:京都で死にたくない tango (2017) ※一部エリックサティ「スポーツと気晴らし」より「果てしないタンゴ」の楽章を引用。
この2曲以外にタンゴとタンゴではないものの比較のため、1曲タンゴではない曲を演奏するかもしれません。
20:40-21:10 休憩/飲食
21:10-22:10 タンゴ或いはワルツと日本語の逆再生発話についての練習
22:10 バンド解散 → バンドメンバー各自、帰宅して構わない。以降、反省・談笑・録音確認・編曲考案(主に中川)
23:00以降:練習終了、以降純粋なレコード鑑賞など